「岩手怪談」発売 平谷美樹さん体験談交え 岡本美月さん共著

 岩手県在住の作家、平谷美樹さんと岡本美月さんの共著「岩手怪談」が竹書房から刊行されました。体験談や地元の友人知人による奇譚をまとめた短編集です。

 東日本大震災から4年後の沿岸部で釣りを楽しんだ男性に起こったエピソード「海の声」をはじめ、盛岡のビルに絡みつく巨大なヘビ、宮古の国道に出る女の怪異、立ち入ってはならない雫石の森など65話を掲載。

 平谷さんは前書きで「岩手は不思議な場所で、怪異を素直に受け取る人が多い」「怪異もまた日常の一部。そういう意識を持っている人が多いから、次々にそういう話が聞こえてくるのかもしれない」と分析。第3部では「岩手らしい怪異」と銘打ち、自らの経験を臨場感たっぷりにしたため、既刊では言及しなかった地名も明かしています。

 竹書房怪談文庫、224ページ。税込み803円。

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