お祝いのセレモニーが縮小されている今こそ、贈り物にこだわってみませんか。幸せの門出を演出する奥州市のブライダルサロンがオリジナルのギフトBOXに込めた思いとは―。
会えないけれど大切な人に ふるさとを知ってほしい
コロナ禍は大勢のゲストを集める婚礼シーンにも大きな影響を与えています。貸衣裳と写真スタジオを営む奥州市の「ブライダルサロン七福人」ではコロナ禍以降、ブライダル関連の仕事は家族単位の小さな式や、フォトウエディングがほとんどになり、「県外に住む学生時代の友達にも来てほしかった」「おばあちゃん、おじいちゃんにも見せたかった」と話す新郎新婦の声をスタッフは切ない気持ちで聞いていたそうです。
「こんなときだからこそ、感謝の気持ちを伝えるお手伝いができないか」。こう考えた同社の平澤正敏社長がご祝儀のお返し用に考案し、昨年末に販売開始したのが「まるごと特産品ギフトBOX」。世の中にすてきなカタログギフトがたくさんある中、あえて地元にこだわることで「『こういう場所に嫁ぎました』『こういう土地で暮らします』という報告や紹介に代えてほしい」という思いを込めました。ギフトBOXは本社のある奥州市と、花巻市、北上市、一関市の合わせて4種類。それぞれに祝い酒としての清酒やワインと、風土を感じさせる米や麺類、調味料などを詰め合わせ、写真と手紙を添えることもできます。
結婚式は夫婦になる2人が、家族や友人とのつながりを深める場所でもあります。その場をこれまで通りに持つことが難しい今、平澤社長は「ギフトBOXが温かい関係をつないでくれたらうれしい」と願います。ギフトBOXは予約販売。結婚式の引き出物に限らず、各種贈答、自宅用にも使え、成人式、卒入学、七五三のお祝い返しにもおすすめです。
(いわにちリビングun 2022年2月11日号掲載 「特集 地元愛を贈りませんか」より)