
西和賀町の郷土おやつ「ビスケットの天ぷら」が、冷凍スイーツとして商品化されました。西和賀高校の生徒と、味工房かたくりが共同開発。日持ちしないため町外への販売が難しかった伝統の味のおいしさを、全国にアピールしています。
「ビスケットの天ぷら」はビスケットに衣をつけて揚げる素朴な郷土菓子で、冠婚葬祭や農作業の合間などで食べられてきました。サクサクもっちりとした衣にはもち米粉が入っており、ビスケットのほのかな甘さと相性抜群。家庭の味で満腹感も得られますが、日持ちはしないため町外での販売は難しいとされてきました。
生徒たちは「西和賀の味を遠くの人にも届けたい」という思いから、冷凍商品化に挑戦。岩手県工業技術センターで得た急速冷凍技術の活用アイデアを基に試作を重ね、自然解凍でおいしく食べる方法も研究しました。

味工房かたくりでは町補助金を活用し、小型急速冷凍機を導入。揚げたてのおいしさを手軽に楽しめる冷凍スイーツが完成しました。商品化に当たり、パッケージデザインは生徒たちが県内デザイナーと打ち合わせして決まりました。
ふるさと納税返礼品として、ふるさとチョイスで先行リリース。1箱6枚入りで、寄付金額8000円から受け付けています。ふるさと納税は西和賀高校魅力化推進事業の一部にも活用され、町内唯一の高校の存続を支援できます。
