
竹書房から「5分で深掘り!小泉八雲のホントの怪談 雑学×漫画」が刊行されました。漫画を手掛けたのは、岩手県出身のササキタカシさん。「ムジナ」「ろくろ首」などの9作品を描き、朝ドラで話題の人物が海外に広めた日本の怪談を紹介しています。
原作のラフカディオ・ハーン(1850~1904年)はギリシャ西部のレフカダ島に生まれ、19歳で渡米してジャーナリストとなり、1990年に通信記者として来日。小泉セツと結婚し、1996年に日本国籍を取得して小泉八雲と改名しました。英語教師の傍ら怪談や再話文学、翻訳、紀行文で数多くの著作を残し、2025年後期の朝ドラ「ばけばけ」のモデルとなっています。
八雲の英文の和訳と雑学をしたためたのは田辺青蛙さん。知られざる夫婦の素顔や、怪スポットも紹介しています。
ササキさんの漫画は、新訳で話題となった「怪談」(円城塔訳、KADOKAWA刊)から「ムジナ」「ミミ・ナシ・ホーイチの物語」「ユキ・オンナ」のコミカライズも収録。四六判224ページ、税抜き1400円。
ササキタカシ 1975年岩手県生まれ。主な作品は「サスケ」「ツチノコ太郎」「化け猫OLタマミさん」など。昨年フルタイムの職についたので漫画は久しぶり。

