花巻市出身の小説家・阿部暁子さんの近著「金環日蝕」の人気が高まっています。「犯罪と私たち」を真摯かつ巧緻に描いた410ページの力作。現在、電子書籍の閲覧システム「YONDEMILL(ヨンデミル)」で冒頭100ページを期間限定公開中。発行の東京創元社は「主人公たちが事件と遭遇し、どんな道筋を追う事になるのか。ぜひこの機会にご一読ください!」とPRしています。
物語の途中で語り手が変わり、複雑に絡みあった糸がほどけていく展開は一気読み必至。人の善悪のバランスの危うさと、その先にある人を信じる強さと希望が描かれています。全国の書店員からは「次第に明らかになる真相に『参りました』と言いたくなる」「キャラクターの魅力が素晴らしいです。このコンビはこの物語だけで終わらせるべきじゃない。読み足りません!」など絶賛の声が寄せられたそう。
阿部さんは2008年、「屋上ボーイズ」(応募時タイトル「いつまでも」)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。青春ファンタジー「どこよりも遠い場所にいる君へ」はベストセラーとなり、車いすテニス選手と競技用車いす製作者を描いた「パラ・スター」2部作は“本の雑誌が選ぶ2020年度文庫ベスト10”で1位に選ばれました。ほか「鎌倉香房メモリーズ」(全5巻)、「また君と出会う未来のために」「室町繚乱」など。
「金環日蝕」は四六判仮フランス装。定価1980円(税込み)。電子書籍も取り扱っています。