熱々でお腹も心も満たされる
国道4号沿い、建物正面のネオンサインが目を引く岩手町の「川原新田ドライブイン」。中に入ると年代物の家具や雑貨が並び、懐かしい空間に心奪われる。
昭和42年、リヤカーで商売をしていた柴田ソヨさんが食堂を開いたのが始まりで51年、食事や宴会、宿泊ができるドライブインを開業した。現在は孫の浩司さんが店を受け継ぎ、創業当時から変わらないレシピで昔ながらの味を提供。平日は働き盛りの会社員やドライバー、週末は家族連れの姿も多く、世代を超えて愛されてきた。メニューは定食や麺類、丼物など約30種類あり、名物は豚バラ肉や豆腐、野菜がたっぷり入った「肉鍋定食」。地元住民にはチャーハンやラーメンも人気だ。
「長く営業しているからこそ『昔は仕事でよく来ていた』『子どもの頃を思い出す』と言っていただけることがうれしい。この雰囲気と味を大切にしていきたい」と浩司さん。時が過ぎても変わらないその魅力が多くの人を引き付ける。
(いわにちリビングun 2023年12月30日号掲載 特集「ドライブイン探訪」より)