「東北のお伊勢さん」として親しまれる北上市の天照御祖神社。
江戸時代初期、南部藩士であった奥寺八左エ門が荒涼とした不毛の原野だった北上地方の新田開発に奔走。失敗と苦労を重ね、伊勢の皇大神宮に工事の成就を幾度も祈願したところ、「白キツネ伝説」といわれるお告げがあり、成功を収めることができた。そのおかげとして、1679年に伊勢神宮より天照大御神の分霊を勧請し、創建されたと伝えられている。
参道の階段を上ると、八社のお宮に囲まれた荘厳な雰囲気の境内にたどり着く。神気に包まれた癒やしの空間で心静かに神々と向き合うことができる。
(いわにちリビングun 2024年12月28日号掲載 「御朱印」特集より)