自然豊かな大船渡市に2018年オープンした海街ワイナリー。東日本大震災後、地域資源を生かした震災復興に願いを込め「三陸に100年続く新しい文化を創造する」をキャッチコピーにワイン造りを始めた。潮風をたっぷり浴びて栽培された陸前高田市の「米崎りんご」を用いた、すっきりドライな味わいのシードルが一番の売り。三陸産海の幸との相性も抜群で、食と合わせて味わいたい。家族経営するリンゴ園では約10種のリンゴを栽培。「りんご屋まち子」シリーズのほか、シャルドネ、アルバリーニョ、セミヨンなどから作ったブドウのワインも11種ある。ワイナリー併設ショップのほか、オンラインショップや県内の酒屋などで購入可能。代表取締役の及川武宏さんは「ワインとシードルだけでなく、食事とともに大船渡の味を楽しんでもらえたら」と話す。
飲んでほしい1本
「りんご屋まち子のアップルシードル」
(750ml/2200円)
陸前高田市で明治時代から栽培されてきた米崎りんごをメインに、地元産ふじを100%使ったすっきりドライな味わいのシードル。リンゴ一つ一つを丁寧に手洗い洗浄し低圧でじっくり搾汁。低温で時間をかけ発酵させた。リンゴの香りは残しつつしっかりと酸味を感じられる。三陸産の魚介類とともに楽しもう。
(いわにちリビングun 2024年11月22日号掲載 特集「ワイナリー探訪」より)