世界遺産「平泉」の構成資産の一つ。850年に慈覚大師円仁によって開かれた後、奥州藤原氏の2代基衡から3代秀衡の時代に多くの伽藍が造営された。境内には往時をしのばせる礎石などの遺構が残る。広大な大泉が池を配した浄土庭園は浄土を表現した空間。冬枯れの美しさも格別で、荒磯風の海岸線に見立てた自然の景色を眺めながら散策できる。
1月14日から20日までは、新春の祈祷(きとう)である常行堂の摩多羅神(またらじん)祭が執り行われる。結願(けちがん)の20日は「二十日夜祭」と称され、常行三昧供(ざんまいく)の修法と延年の舞が奉納される。
(いわにちリビングun 2024年12月28日号掲載 「御朱印」特集より)