バレトンはバレエ(ballet)と体を調整するという意味があるトーン(tone)を組み合わせた造語。バレエを基本とした簡単な動きで構成され、新しいエクササイズとして注目されている。
米国ニューヨーク発祥で、日本では2007年ごろに導入された。3種類あるうち、一般にはフィットネス、バレエ、ヨガの3つの要素を取り入れた「ソールシンセシス」と呼ばれるプログラムが普及している。
ソールとは足裏のことで、レッスンは素足で行う。足裏の親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点を意識して体重が均等に乗るように立ち、おなかを薄くして背筋を伸ばす基本姿勢をつくって動いていく。
初心者向けのレッスンを行うバレトンアカデミー岩手では、30〜50代の男女が受講する。「お尻を低く」「足を振って」。インストラクターの伊藤舞さんの声掛けで進む60分のレッスン。音楽に合わせてスクワット、ランジ、サイドランジなどの動きをテンポよく行い、汗を流す。
県内ではまだ普及していないが、誰にでも無理なくできるシンプルな動きとなっていることから、中高年や運動経験が少ない人にもおすすめ。体幹を鍛えたり、バランス力を高めたりするほか、ダイエット効果も期待でき、伊藤さんは「岩手でも多くの人に楽しさを伝えていきたい」と意欲を見せている。
スタジオではバレエ要素が強い「スタンディングフロー」も行っている。受講希望を随時受け付けるほか、出張レッスンにも対応している。