和紙づくり体験

一関市で800年にわたり受け継がれる伝統の紙すきを体験できる「東山和紙紙すき館」。昔ながらの道具である簀桁(すけた)を用い、オリジナルデザインの和紙を作ることができる。
半紙大の網(簀)を張った木枠(桁)の中に、和紙原料をカップで流し込み、全体が均一の厚さになるようまんべんなく流して下地を作る。そこに11色から好きな色の原料を流し込み、グラデーションや絵柄を自由に描いていく。お好みで季節の花やモミジの葉などを入れたら、世界に一つだけの和紙が完成だ。
昔ながらの作業を30分程度で体験できるとあって、観光客らに大人気。できあがった作品は店で天日乾燥したのち、自宅に郵送してくれるのもうれしい。



館内の売店では和紙のはがきや便箋、小物雑貨なども販売され、お土産にも最適。量産品では味わえない、一つ一つ異なる風合いの作品たちが心を和ませてくれる。

(いわにちリビングun 2025年5月30日号掲載 特集「手仕事特集」より)