阿部暁子さんら人気作家の原点 「短編小説新人賞アンソロジー」発売

 阿部暁子さん(花巻市出身)をはじめとする人気作家12人の未発表作を収録した集英社オレンジ文庫「短編小説新人賞アンソロジー」が1月19日に発売。2006年以降の短編小説新人賞の歴代受賞作120本から選りすぐり、受賞当時の選評も特別掲載しています。

 2006年から14年間にわたって選考委員を務めた三浦しをんさんが巻頭文を執筆し、「原石に磨きがかけられた最初の瞬間の光が、本書には詰まっている」と太鼓判。巻末文では、現在の選考委員の青木祐子さんが「本当に新人が書いたのかと驚くような名作揃い」とたたえています。

 阿部さんの作品は2007年に受賞した「陸の魚」で、刊行に寄せて「今の自分にはもう書けない小説です」とコメント。SNS(X)では「学生の時に書いた、水泳部の高校生の話です。今の私の感覚だと6割くらい赤ペン修正になるのですが、必要最低限の校正だけして、ほぼ受賞当時のまま収録してもらいました」と明かしています。

 このほか相羽鈴さん、久賀理世さん、白川紺子さん、後白河安寿さん、一原みうさん、佐倉ユミさん、奥乃桜子さん、佐原ひかりさん、宮島未奈さん、泉サリさん、森ノ薫さんの「幻のデビュー作」を掲載。作家の原点となった物語を味わえる、ファン必読の1冊です。集英社コバルト文庫創刊50周年記念で発刊。320ページ、税込み792円。

 刊行を記念し、2025年本屋大賞に輝いた阿部さんと、2024年本屋大賞の宮島さんのスペシャル対談が実現。三浦さんの大ファンという共通点も持つ2人が、デビュー秘話や名作執筆中のエピソードなどを語り合いました。集英社のPR誌「青春と読書」2026年2月号(1月20日発売)に掲載、オレンジ文庫ホームページでも公開しています。

 創刊50周年記念として三浦さんのエッセー「マナーはいらない 小説の書きかた講座」も文庫化。272ページ、税込み715円。

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