岩手県出身の弁護士作家・五十嵐律人さんが放つ青春×多重解決ミステリー!「六法推理」

 岩手県出身の五十嵐律人さんの最新単行本「六法推理」が出版されました。凸凹大学生コンビが五つの謎に挑む連作短編形式で、“青春×多重解決ミステリー”。五十嵐さんは「テンション高めに推理しながら、驚きの余韻とほろ苦さが残る真相を目指しました。登場人物と共に、日常に溶け込んだ法律の謎を楽しんでいただければ幸いです」と話しています。

 2020年に「法廷遊戯」で第62回メフィスト賞を受賞しデビューした五十嵐さんは、現役の弁護士作家として活躍中。法律の知識とエンターテイメント性のバランスが見事な作品を次々と発表し、リーガルミステリーの旗手として注目されています。

 「六法推理」は4作目。“血も涙もない法律マシーン”と“実は鋭い押しかけ助手”の凸凹大学生コンビが、五つの謎に挑みます。表題作の「六法推理」は「小説野性時代」(2021年9月号)に収録されたもので、そのほかは全て書き下ろしのストーリーです。

 単行本、344ページ。KADOKAWA発行、定価1,870円(税込み)。

 学園祭で賑わう霞山大学の片隅。法学部4年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部3年の戸賀夏倫が訪れる。彼女が住むアパートでは、過去に女子大生が妊娠中に自殺。最近は、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象が起きているという。戸賀は「悪意の正体」を探ってほしいと古城に依頼するが…。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った「法律マシーン」古城と、「自称助手」戸賀の凸凹コンビが五つの難事件に挑む!

五十嵐律人(いがらし りつと) 1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。「法廷遊戯」で第62回メフィスト賞を受賞してデビュー。近刊は「不可逆少年」「原因において自由な物語」。

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