「岬のマヨイガ」 アヌシー国際アニメーション映画祭にノミネート!

©柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会

 長編アニメ映画「岬のマヨイガ」が、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペティション作品にノミネートされました。岩手県在住の児童文学作家・柏葉幸子さんの同名小説が原作。映画祭は6月13~18日(フランス現地時間)に開催予定で、続報に期待です!

 映画「岬のマヨイガ」は2021年夏に公開されたノスタルジック・ファンタジー。居るべき場所を見失った17歳の少女・ユイと、声を失った8歳の女の子・ひよりは、不思議なおばあちゃん・キワさんと出会い、海を見下ろす岬に建つ古民家「マヨイガ」に住むことに。ある日、キワさんを訪ねて“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちがやって来て―というストーリー。岩手県の伝承で幻の家とされるマヨイガは、「遠野物語」にも登場します。

 主人公のユイを芦田愛菜さん、キワさんを大竹しのぶさん、ひよりを粟野咲莉さんが演じ、河童役としてサンドウィッチマンや達増拓也岩手県知事もキャストに名を連ねました。今年2月、第76回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞。

 アヌシー国際アニメーション映画祭は1960年に創設。アニメーション映画祭としては世界で最も古い歴史を持つ国際映画祭で、世界最大規模。過去長編部門では、93年「紅の豚」、95年「平成狸合戦ぽんぽこ」、2017年「夜明け告げるルーのうた」などの日本作品がグランプリを獲得しています。

柏葉幸子「岬のマヨイガ」(講談社)

 柏葉さんは花巻市出身、盛岡市在住で、いわて暮らしアンバサダーも務めています。小説「霧のむこうのふしぎな町」はアニメ映画「千と千尋の神隠し」にも影響を与えたとされ、長年にわたり愛され続けるベストセラーを世に送り出しています。

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