三陸鉄道（本社宮古市）は公益社団法人日本広告制作協会（OAC）とコラボレーションし、10月３～31日に「三陸鉄道イーハトーブ列車」を運行します。宮沢賢治の詩や童話から選んだフレーズ13本をテーマに、全国からイラストを募集。応募作品73点を車内に展示し、「イーハトーブを探す旅」へいざなっています。
1925（大正14）年、賢治は29歳のときに三陸を訪問しています。花巻駅から尻内駅（現在の八戸駅）を経て種市に向かい、種市からはバスで久慈へ。堀内からは船に乗って宮古経由で山田港に着き、徒歩で大槌、釜石を巡りました。三陸地方には「発動機船」「旅程幻想」などの詩碑が建立されており、賢治の思いをしのぶことができます。
賢治作品に触れるきっかけをつくろうとコラボ。テーマとなったフレーズは「銀河鉄道の夜」「暁穹への嫉妬」「発動機船 第二」「ゆがみつゝ月は出で」「『春』変奏曲」「祠の前のちしゃのいろした草はらに」「ながれたり」「栗の木花さき」「虔十公園林」「風の又三郎」「グスコーブドリの伝記」「注文の多い料理店 序」「銀河鉄道の夜（一～三次稿）ブルカニロ博士の言葉」から引用されました。
さらに、厳選13点のイラストで構成した「イーハトーブカレンダー2024」も発売。巻末では沿線などのグルメ、観光、賢治ゆかりのスポットなどをイラストマップで紹介しています。Ａ４（展開Ａ３）28ページ、カラー、税込み1000円。取り扱いは宮古駅隣の「さんてつや」、三鉄オンラインショップ「さんてつ屋」。「三陸鉄道で秋の旅をお考えの方、そして宮沢賢治ファンの方も、ご自身のイーハトーブをお探しください」とＰＲしています。
