
大船渡市三陸町綾里でアワビの完全陸上養殖に取り組んできた元正榮北日本水産が、山林火災からの復興に向け、5000万円を募るクラウドファンディングに挑戦しています。「肉厚、柔らか、キモまでうまい」が特徴の「三陸翡翠あわび」復活へ支援を呼び掛けています。6月24日まで。
2月に発生した火災で資材置き場や海水くみ上げポンプが焼失。停電に伴う海水循環システムの停止により、約250万個の養殖アワビがほぼ全滅し、5~6億円相当の被害を受けました。
クラウドファンディングサービス「READYFOR」で実施。汚水処理や燃えてしまったポンプの修繕、資材置場の再建など、養殖再開に向けた基盤整備に活用します。
リターンはお礼メール(1000円)や、3年後の販売再開時に使用できるクーポン(1万円)など。アワビ養殖には最低3年かかるため、クーポン発行には強い決意が込められています。
同社の古川翔太取締役営業部長は「岩手県にとってアワビは日本一の漁獲量で、まさに地域を代表する水産物。いち早く施設の復旧を行い再開していくため、ご支援のほどよろしくお願いいたします」と話しています。