黒柳徹子さんの小学校時代を描いた自伝「窓ぎわのトットちゃん」が、新たなエピソードで絵本になりました。戦争の大変さを子どもたちに伝え、平和への願いを込めた「トットちゃんの 15つぶの だいず」。児童文学作家の柏葉幸子さん(花巻市出身)が温かな文章でつづっています。
1981年に刊行された「窓ぎわのトットちゃん」は、21言語で読み継がれる2500万部超のベストセラー。絵本は、2022年の終戦記念日に黒柳さんが明かした「戦争の最後のほうでは、一日の食べ物が大豆15粒だけだった」というエピソードを基にしています。「窓ぎわのトットちゃん」に登場する「海のもの山のもの」や「キャラメル」も取り入れ、読み聞かせにもぴったりな物語に仕上げました。
絵は絵本作家、イラストレーターの松本春野さん。「窓ぎわのトットちゃん」の表紙を描いた画家いわさきちひろさんの孫で、令和の子どもたちに贈る新たなトットちゃんを描き上げました。
講談社発刊。32ページ、税込み1760円。8月15日の終戦記念日まで、講談社のWebメディア「コクリコ」で全ページを公開しています。