手から生まれる ひかりたち (5)千葉鉄工所(一関市)

鉄を自在に繰り「欲しい」を形に

 石と賢治のミュージアムに続くトロッコ道を歩くと、宮沢賢治の作品世界を表現した鉄のオブジェが目に留まる。これらを手掛けたのが千葉鉄工所だ。蹄鉄の仕事を前身とし、現在はハコモノを主体に請け負う。鉄を自在に繰って生み出されるデザインと機能を両立させた作品の数々。専務の千葉正弘さんは「お客さんの欲しいものを形にするのが喜び」と語る。人のことを思って作るからこそ、鉄でありながら温かい。そこには職人の気概が打ち込まれている。

(写真・文 遠藤凌平)

 一関市で活動するイラストレーターとフォトグラファーが、地元でものづくりをする人たちの“あたたかみのある背景”をそれぞれの視点で切り取りました。3月に開催したコラボ展より一部を紹介してきた本連載は今回で終了します。

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