「十二国記」山田章博原画展 石ノ森萬画館で開催中

 宮城県石巻市の石ノ森萬画館で「十二国記」山田章博原画展が開催されています。シリーズ累計1300万部を突破した小野不由美さんによる大河小説「十二国記」。その壮大な世界観を30年以上にわたり彩ってきた山田章博さんの直筆原画150点が並びます。

 「十二国記」は、この世界と地図上にない異世界「十二国」とを舞台に繰り広げる壮大なファンタジー。1991年刊行の「魔性の子」から2019年刊行の「白銀の墟 玄の月」(全4巻)まで、新潮文庫の完全版では全15冊がそろっています。

 「十二国記」30周年を記念した原画展は、2022年9月から東京、岡山、京都を巡回。石ノ森萬画館では、新潮文庫完全版の装画や挿絵に加え、これまでの3会場では展示されなかった「講談社X文庫ホワイトハート」版に収録された作品、初公開となるラフ画も特別展示されます。

 石ノ森萬画館が主催、新潮社が協力。「美麗で繊細かつ圧倒的な迫力と躍動感で描かれた壮大な山田章博氏の作品世界の軌跡をぜひご体感ください」とPRしています。

小野不由美 大分県生まれ。1988年ジュニア小説でデビュー。1991年刊行の「魔性の子」にはじまる十二国記シリーズは代表作となる。1993年、「東亰異聞」が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、「残穢」で山本周五郎賞受賞。その他、ゴーストハントシリーズ、「屍鬼」「黒祠の島」「鬼談百景」「営繕かるかや怪異譚」などファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。

山田章博 高知県生まれ。漫画家、イラストレーター。1981年、「ぱだんぱだん」で漫画家デビュー。代表作は「BEAST of EAST~東方眩暈録~」「ロードス島戦記~ファリスの聖女~」など。イラストレーターとしても活躍し、十二国記シリーズは30年にわたる代表作。ゲーム、アニメのキャラクター原案、映画のコンセプトデザインも手掛ける。1996年、第27回星雲賞(アート部門)受賞。

「十二国記」山田章博原画展
会場 石ノ森萬画館
   宮城県石巻市中瀬2-7
期間 2023年1月21日(土)~4月9日(日)
時間 午前9時~午後5時(入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 3/14までの毎週火曜日と3/22(水)
観覧料 一般900円/中高生600円/小学生250円/未就学児無料

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