ヘラルボニー(本社盛岡市)が、6月4日に陸前高田市で開催される第73回全国植樹祭の衣装をプロデュースしました。当日は子どもダンサー約40人が着用し、創作ダンスを披露して式典に華を添えます。
ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット。主に知的な障害のある作家や福祉施設と契約を結び、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。
49年ぶりに岩手県で開催される植樹祭の大会テーマは「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」。記念式典のアトラクションでは小学1年生から中学1年生の約40人が、輝く三陸の海を前に約8分間の創作ダンスを披露します。
アトラクションのモチーフは宮沢賢治の童話「虔十公園林」。「ありのままが肯定される社会」を目指すヘラルボニーは、「『虔十公園林』を通して宮沢賢治が残したメッセージとヘラルボニーの想い描く世界に重なり合う部分を感じ」、県と共に企画を推進しました。
トータルプロデュースはFRAPBOIS(フラボア)やヘラルボニーでデザイナーとして活躍した佐々木春樹氏(山田町出身)。衣装に使われているのは岩手県在住の作家5人による6種類の作品です。
子どもダンサーは、身長や体型もさまざま。それぞれの「心地よい」を追求するため、衣装はワークショップ形式で製作。ダンサー各自が好きな作品と型を選び、自らはさみで切り取った世界に一つだけの衣装です。
式典の様子はYouTubeライブでも配信されます。詳しくは全国植樹祭ホームページから。