もういくつ寝るとお正月―。今年も年末恒例企画で、岩手日日新聞社で働く人たちにこの一年で買ってよかったモノを聞いてみました。
30代「山歩録」の中の人Aが選んだBEST BUY 2025
第3位! 棟方志功デザインの八甲田山バッジ
※1200円

例年以上にクマを警戒した2025年は趣味の登山も傾向が変わり、ひっそりとした岩手の山は避けて登山客が大勢いる百名山へ。青森の八甲田山エリアでは酸ケ湯温泉で山バッジを購入。棟方志功によるデザインで、翼を広げた神鷹にフランス語で「八甲田の仲良したち」とあり、標高や山容、高山植物などの定番の要素は一切なし。山バッジの概念を覆してきますね。かっこいい…。
第2位! 長蔵小屋に泊まって燧ケ岳登山
※小屋泊(1泊2食付き)1万3000円

尾瀬国立公園内にそびえる燧ケ岳(ひうちがたけ、2356m)は、東北以北最高峰。福島の登山口・御池からまっすぐ頂を目指し、尾瀬沼のほとりへ下りました。宿泊したのは130年の歴史を誇る長蔵小屋。シャワーで汗を流し、おいしいごはんを味わい、温かい布団で眠るという山中とは思えないひととき。しゃくなげ色のたそがれを眺めました(平成生まれには通じないらしい名曲をほうふつとさせます)。毎年ほぼ日手帳を購入する者として、2025年スタートのプロジェクト「尾瀬とほぼ日」のショップにも寄りました!(コラボ山バッジを出してくれないかなぁ)
第1位! 登山靴(モンベル・マウンテンクルーザー600 ワイド)
※定価2万2500円

電子新聞momottoで連載する「山歩録」が、夏に100回目を迎えました。取材のほとんどを支えてくれた登山靴のグリップ力や防水性に劣化を感じ、節目を機に新調。ずっとハイカットでしたが、軽くて歩きやすそうなミドルカットに。甲高なのでワイド(幅広サイズ)を選び、色は泥が付いても目立たなそうなダークブラウン。ぬれた木道や岩場、残雪でも滑らず、グリップ力の大切さを痛感しました。ソールの張り替えもしながらガシガシ履きたいです。写真は秋田、山形にまたがる鳥海山(2236m)の山頂で。
40代男性記者Tが選んだBEST BUY 2025
第3位 「サッカー競技規則(24/25版)」(日本サッカー協会)
※1100円
元サッカー指導者、元サッカー審判員(公認3級を失効)の記者ですが、現場から離れて20年。いろいろあって久々に競技規則を買ってみました。サッカーは単純なルールのスポーツとして有名で、規則は全部で17条しかありません。ところが、久しぶりにルールブックを手に取ってみると、「ん? 少し厚くなった…?」。「はて?」と思ってみると、基本的なルールの変更はそれほどなく、付け足されたページは、脳振とうへの対処やゴールテクノロジー(ビデオ判定)の項目など。なるほど時代の進化やね。それでも細かいところは記憶があやふやなので、これはもう一度じっくり読み返さねば! 来年はサッカーW杯イヤーなんで!

第2位 偏光サングラス(MARSQUEST)
※4980円

初めて偏光サングラスというものを買ってみた。装着した瞬間、あらビックリ! こんなにも見やすくなるとは! 記者は瞳の黒味が少し薄いので強い日光が苦手です。ただ偏光サングラスは紫外線を遮ってくれるおかげなのか、夏のまぶしい青空も、今まではかすみがかって見えたものが、白い雲の輪郭まで視認できるようになりました。車の運転にとても役立っているし、本当は登山時でも活躍してもらいたかったけれどその機会には残念ながら恵まれず。来年は、サングラスの活躍の場を増やしたい。
第1位 凍結防止 フロントガラスカバー
※2490円

栄えあるマイ1位は自動車のフロントガラス凍結を防止するカバーです。約1年前となる今年1月の時点で「ベストバイ2025」で紹介しようと決めておりました。モノは単純で裏面となるガラス側がやわらか素材、表面は断熱材っぽくなっていて、どれほどの氷点下でも凍結しないという商品。なぜ四十も半ばを過ぎるまでこの製品に手を出さないでしまったのかを激しく後悔したくらい。「今までの暖機の時間を返せ!」と言いたくなりました。でもこれでもう大丈夫。どれほど寝坊したってフロントガラスは凍らないから焦ることもない! ただ、カバーを着けた時はそれほど冷え込まず、セットするのを忘れた日に限って…というのを何回かやってます(悲)。
番外編 茨城県大洗海岸のサンライズ
※プライスレス

自家用車を替えたんです。「今はネットの時代や!」てなことで今秋に関東圏で中古車を購入することに。正直面倒なので現物見ないで買いたかったのですが、「どうか直接見てから買ってほしい」とのことで千葉県某市に行くことに。入れ替えの車を下取りに出すので、それに乗っていざ出発! 深夜に出発し翌日昼に到着するという計画。ルートを紹介すると、一関市発で登米市から三陸自動車道~仙台東部道路~常磐道~国道6号という感じ。未明の1時ごろに茨城県日立市へ差し掛かり高速を下りて国道6号線に入りました。さらに南下し、午前5時半にお目にかかったのが、海水浴場で有名な茨城・大洗海岸での日の出です。恥ずかしながら水平線からのサンライズ目撃は生まれて初めてで、大洗磯前神社の鳥居と日の出の共演に大感動。以上、どうでもいいプライスレス体験の紹介でした。
【中編は26日に公開】
