古くから果樹栽培が盛んな紫波町東部で、ブドウ農家が長年抱いていた「自分たちの育てたブドウで、ワインをつくりたい」という思いから生まれた「自園自醸ワイン紫波」。2005年に醸造を開始し、今年で20年目。町内で栽培したブドウのみを使い、町内で醸造する“自園自醸”のスタイルで、紫波ならではのワインづくりに力を注ぐ。使用するブドウはメルロー、ヤマソービニオン、リースリングリオンなどで、生き生きとした酸や果実味、ミネラル感といった紫波の風土を感じさせる豊かな味わいが評判だ。醸造責任者の池内さんは「栽培地域が限定されているだけに毎年味が違う。その時その時の“紫波の味”を楽しんでもらえたら」と話す。ワイナリーやブドウ畑を巡るワインツーリズムも人気。ワインの試飲や500円分商品券が付いて1100円、要予約。
飲んでほしい1本
「紫波メルロー」
(750ml/1980円)
紫波町産メルロー種を100%使用したライトボディの赤ワイン。口に含むとフレッシュな酸と果実味が広がり、優しい余韻が楽しめる。ハンバーグやミートソースパスタなどと合わせるのもおすすめ。日本ワインコンクール2024銅賞を受賞。
(いわにちリビングun 2024年11月22日号掲載 特集「ワイナリー探訪」より)