
花巻市のマルカンビル大食堂が、レトロな箸立てを守ろうとクラウドファンディングに挑戦しています。約60年間愛用されてきた必須アイテムは廃盤となっており、新品が手に入らない状態。「大食堂のシンボル」存続に向け、クラウドファンディングサイトCAMPFIREで協力を呼び掛けています。
昭和の雰囲気が漂う大食堂のテーブルの上に並ぶ、オレンジ色の箸立て。上のつまみを引っ張り上げると箸が広がり、取りやすくて衛生的。看板メニューの10段ソフトクリームを割り箸で食べる独自文化に欠かせないアイテムです。しかし、製造していた会社が廃業し、金型も現存していません。
大食堂を運営する上町家守舎が7年にわたって新たな製造元を探し、スワニー(本社長野県)が引き受けることに。金型を一から作るには莫大な費用がかかるため、目標金額500万円のクラウドファンディングを始動しました。
3000円から受け付け、目標金額に達しない場合でもリターンが実行されるオールイン方式。リターンはお礼メールから箸立て、オリジナルグッズ、ソフトクリーム巻き体験、復刻記念パーティーへの招待までさまざま。上町家守舎は「レトロファンはもちろん、令和の子供達にも残したい文化。全国の皆様からのご支援を心よりお待ちしております」としています。



