メソッドでは力を抜く「リセット」と、使えていない筋肉を再教育する「アクティブ」の順番で行う。リセットでは筋肉をさする、圧(お)し動かす、足の指を広げる、アクティブでは深く息を吐いて呼吸筋を動かす…といったやり方で、筋肉や骨を正しい場所に戻す。ゆったりとした動きのみできつさはないが、レッスンを終えると前より腕が上がりやすくなったり、首が動かしやすくなったりするのが実感できる。「日常のクセで誰でも筋バランスは崩れる。コンディショニングで定期的にリセットすると、痛みやけがの予防にもなりますよ」と、奥州市のスタジオでコンディショニングを教える菊地奏子さんは話す。
バドミントン指導者でもある菊地さん。「子どもたちの故障を防ぎたい」という思いからコンディショニングを学んだが、「アスリートに限らず誰にでも必要」と感じて一般向けのレッスンにも力を入れる。姿勢が悪くなっている人、仕事で長時間同じ姿勢で過ごす人、「いつまでも元気でいたい」という高齢者にもおすすめ。夫婦や親子で通う人もおり、マンツーマンのプライベートレッスンも引き受けている。