薬王堂とヘラルボニー(ともに本社盛岡市)のコラボレーションブランド「ヤクオウドー×ヘラルボニー」が誕生。エコバッグ、トートバッグ、Tシャツ、スウェット、フリースの全11アイテムを販売しています。日常使いにピッタリの“異彩の作家”のアートが並んでいます。
「異彩を、放て。」をミッションに掲げるヘラルボニーは、知的障害のあるアーティストや福祉施設とライセンス契約を結び、ファッションブランド「HERALBONY」を展開。ネクタイやスカーフ、ハンカチ、傘などのデザイン性の高いアイテムを手掛けています。今回のコラボアイテムは作家・田﨑飛鳥さん(陸前高田市)が描いた作品がモチーフで、販売価格の3%が還元される仕組みです。
薬王堂は東北6県にドラッグストア368店を展開。コラボアイテムのうちエコバッグとトートバッグの計3種は店頭でも販売します。
薬王堂取締役常務執行役員経営戦略本部長の西郷孝一さんは「ヘラルボニーの強い思いに共感した取り組みです。コラボアイテムをギャラリーとし、ヘラルボニーのアートに触れる空間を多くの方に提供できると考えました。ヘラルボニーの考え方が全国に浸透するお手伝いができればと思っています」と展望を語ります。
ヘラルボニー代表取締役副社長の松田文登さんは「強烈なアイデンティティの先に生まれたアートは、岩手から社会に新しい価値を生み出します。私たちの日常の一部である薬王堂と連携することで『地方だからこそできる』ことを共創し、体現していきたいです」と決意を新たにしています。
全アイテムはオンラインストアで販売(送料500円)。URLはhttps://yakuodo-heralbony.com/
田﨑飛鳥(たさき・あすか)
陸前高田市出身。脳性麻痺と知的障害を持って生まれる。幼い頃から絵本や画集に興味を示し、自然や人物を中心とした絵画を制作。2000年、初出展の第3回「岩手きららアート展」で優秀賞。東日本大震災のショックで一度は筆を置いたが、父・實(みのる)さんの言葉をきっかけに再びキャンバスに向かっている。2016年から「陸前高田市ノーマライゼーション大使」。