
紫波町にある築104年の国指定重要文化財「平井家住宅」。50年ほど利用されていなかったが、今年4月から庭園や建物の一部を開放し、カフェとして活用されている。平井邸は酒造りを営んでいた平井家の12代目が1921年に建築。長い通り土間、ガラス窓を多用した開放的な外観などが大正時代からほぼそのままの形で残っており、一歩踏み入れるとタイムスリップしたよう。時間がゆっくりと流れる落ち着いた空間で、地元の人たちの憩いの場にもなっている。



カフェを開いたのは平井家16代目で、平六醸造を経営する平井佑樹さん。店内では、平井さんが醸した「クラフトサケ(日本酒の製造技術をベースとしたお酒)」を販売するほか、香り豊かなコーヒーやチーズケーキなどを提供。席は自由に選べ、移動してもOK。読書したり、おしゃべりしたり、思い思いに過ごせる。
DATA
紫波町日詰郡山駅246
営/11時~16時30分LO
休/木・日曜、第1・3・5土曜、臨時休あり
※庭園や邸内の見学は無料
(いわにちリビングun 2025年9月12日号掲載 特集「レトロな空間でカフェタイム」より)