もういくつ寝るとお正月―。今年も年末恒例企画で、岩手日日新聞社で働く人たちにこの一年で買ってよかったモノを聞いてみました。
30代「山歩録」の中の人Aが選んだBEST BUY 2024
第3位! 今年も新登場、岩手県内の山バッジ
※いずれも700円台
2023年に制覇したかと思った岩手県内の山バッジですが、今年も新発売されました。仲間入りしたのは、真湯温泉センターの「栗駒須川岳」と「焼石岳」、五葉温泉で販売している「五葉山」の三つ。愛車の助手席前がだいぶにぎやかになり、小さい鈴の音や、バッジ同士ぶつかる音が正直気になります。すでに自宅待機している県外のバッジもあるので、そろそろ物欲のまま買うのは控えた方が良さそう。とはいえ、来年も新しい山を求めて歩きます。
第2位! 長沢新一著「山男たちが歩いて来た道」
※送料、税込み3185円
都内の古書店で注文。「表紙汚れ」「三方ヤケシミ」の注意書きはあるものの、新品は売っていないから仕方ない―。しかし届いてみると著者サインがあり、古本の醍醐味を感じました。「千沼ケ原の発見と命名」の章を読み、今秋は雫石町と秋田県仙北市にまたがる烏帽子岳(1478m)へ。著者をはじめとする岩手の山男たちが道を残してくれたおかげで、絶景を拝むことができました。裏岩手縦走路を歩かねば、というやる気も出てきます。岩手山は10月に噴火警戒レベルが引き上げられてしまったので、早く何事もなく落ち着くのを願うばかりです。
第1位! ミキハウス「おやつケース」
※税込み770円
「離乳食にぴったりの食器シリーズ」の一つですが、登山中の行動食入れにぴったりなことが判明しました。中に入れるのは「ミニアスパラガス」(23g)と「しみチョコ ミニアスパラガス」(25g)を1袋ずつ。バックパックのサイドポケットから片手で取り出し、瞬時にモグモグタイムを繰り広げられます。
夏まで愛用していた行動食入れ(ただのシェイカー)を紛失したため、①本体と蓋が分離しない、②落下防止のストラップを付けられる、③ポケットに入るサイズ、④指が底について洗いやすい―を条件に必死に探しました。妥協しなくて良かった!
50代男性局長Sが選んだBEST BUY 2024
第3位横向き寝用枕「スリープバンテージ」
※購入価格5000円
自分にぴったりの枕を探してウン十年。ようやく巡り合えたのが、このフランスベッド社製「スリープバンテージ」だ。半円部分を上にして、くぼみに耳の位置を合わせる。J型なので抱き枕のようにも使える。いびき軽減効果もあるそうだ。先日、初代のカバーのファスナーが壊れたので2代目を購入(替えカバー単品販売なし)。硬過ぎず、柔らか過ぎない絶妙の感触で、朝ますます布団から出られないでいる。
第2位 Amazonオーディオブック「audible」
※月額1500円
マイカー通勤中にスマートフォンで本を「聞く」ことが習慣になり、片道45分の運転が苦にならなくなった。定額サービスだから面白そうな作品を片っ端から聞いている。その中で今年の「極私的ベスト3」を選ぶとすれば…。
①俺たちの箱根駅伝㊤㊦(著者/池井戸潤、ナレーター/浅木俊之)
②存在のすべてを(著者/塩田武士・ナレーター/蒼木智大)
③月の満ち欠け(著者/佐藤正午・ナレーター/宮崎遊ほか)
いずれも涙腺崩壊必至のシーンがあり、運転中は注意が必要だ。
第1位箱根駅伝「聖地」へ
(プライスレス)
箱根駅伝関連の本を聞いたり、映画を見たりし過ぎたせいか深い「沼」にはまってしまったようだ。11月下旬、出張の際に新幹線の待ち時間があったので、東京駅から徒歩10分ほどの箱根駅伝の聖地・読売新聞社前を訪ねた。往路スタートラインのプレートを確認し、1区走者の視点を体感。ビル群、海岸線、山道を駆ける往復計10区間(217.1Km)の壮大な長距離リレーに思いをはせた。
ゴール付近には優勝校銘板、90回記念モニュメント「絆」像も。発車時刻が迫り、ゴールラインを見つけられないまま駅に戻ったのは心残りだが(モニュメント脇の植え込みにあるらしい)、正月のテレビ観戦がますます楽しみになった。
【中編は26日に公開】