映画「釜石ラーメン物語」 全国公開スタート!

 映画「釜石ラーメン物語」は、7月から全国公開がスタート。主演の井桁弘恵さんは「それぞれのわだかまりが釜石ラーメンを通じて、優しいスープに麺が絡むように解けていく様子をぜひ楽しんでいただきたいです」とPRしています。

 映画の舞台は、山と海に囲まれた釜石市のラーメン店「小川食堂」。東日本大震災で妻・正恵(佐伯日菜子)が行方不明になってから、夫・剛志(利重剛)と次女・仲良(池田朱那)が店を守ってきたものの、客足はイマイチ。ある日、3年前から音信不通だった長女・正美(井桁弘恵)が突然帰宅。厨房に立つ仲良に「おめえなんかにお母ちゃんの味は出せねえ!」と激怒し、店を畳もうとまで言いだして…。姉妹はまちの人々を巻き込み、最高の一杯を目指して奮闘する―というストーリー。

 釜石ラーメンは、極細の縮れ麺、琥珀色に透き通ったしょうゆ味のスープが特徴。細麺でゆで時間が短く、注文したらすぐ食べられるからこそ、製鉄所や漁港で働く釜石の人々に愛されてきました。映画撮影の初日には、小川食堂のモデルとなった三重食堂にキャストやスタッフら約20人で訪れ、釜石ラーメンを実食。ほとんど全員分がすぐに出てきて驚いたといいます。

 映画には陸前高田市出身の村上弘明さんが特別出演。さらに、釜石ラーメンの人気店「こんとき」店長の孫で、俳優の佐々木琉さんも出演しています。

左から村上弘明さん、井桁弘恵さん
佐々木琉さん

 公開直前の5日は、岩手県のアンテナショップ・いわて銀河プラザ(東京都中央区)で記念トークイベントを開催。今関あきよし監督は2014年頃から釜石に通い始めたこと、釜石ラーメンがソウルフードだと気付いたことに触れ、「これを素材に寅さんのような人情ものができないかと動き出しました」と製作のきっかけを明かしました。

 舞台となった岩手県内で先行公開され、好評だった「釜石ラーメン物語」。7月7日からイオンシネマ石巻とイオンシネマ名取、8日から新宿K’s cinemaで、その後も神奈川県や愛知県、大阪府、栃木県などで上映。9月にはロサンゼルス日本映画祭でも上映されることが決定しています。

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